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2022年度 長野県高校入試 数学の解説

小須田

小須田

2022年 長野県高校入試 数学 大問3 Ⅱ ②

今回は、2022年度の長野県高校入試から数学の複雑な問題を解説していきます。
実際のテストでこのレベルを解き切るには、普段から解ける問題のパターンを増やし、解き方の手順を自分もものにすることが重要です。
関数の問題は高校生になっても、ひたすら学び続けるため、中学生の時にきちんと概念を理解しておきましょう。
その際は、必ず新研究などの参考書を単元ごと学び直す事がオススメです。出来ると高をくくるコト無く、整理することが基礎の穴埋めにおいて重要です。

問題は令和4年 長野県高校入試の数学より抜粋させていただいております。
入試問題の解説には公益性が十分にあるものだと認識して、当会でも扱わせていただきます。

大問3 Ⅱ(3) ② 問題

難易度の高そうな問題は逆順で考えていく

問題を見た時に、サクッと解法が浮かばないケースがありますよね。
その場合は、焦らずに問題文で求められている答えから、必要事項を辿っていきましょう。

今回は下の解説1にあるように、APC\triangle{APC}の周の長さが最も短くなるときのPx座標点Pのx座標を求めます。
では、周の長さが最も短くなるとはどんなときでしょうか。
AC辺ACの長さは固定されているので、P点Pの位置によって、AP+辺PC辺AP+辺PCの長さが変動すると考えられますね。
しかし、AP+辺PC辺AP+辺PCでは、P点Pがどこにあれば、最短なのか分かりません。

そこで、作図の問題を思い出しましょう。折り返した直線の最短距離を求める問題を中学1年生で習うはずです。
解説にあるとおり、Cx点Cとx軸について対称となるC点C'を取ります。
すると、図から分かる通りAP+PC=AP+PCAP+PC = AP+PC'という関係になることがわかります。

後は、直感的にも分かる通り、APPCAP+PC'が曲がること無く、直線になる場合が最短であると言えます。

大問3 Ⅱ(3) ② 解説1

解説1で説明したとおり、必要なのはC点Cの座標です。
これは以下の解説画像のとおり、OBD\triangle{OBD}について着目するとOCOCACACと垂直に交わるということから、求めることが出来ます。(OBD\triangle{OBD}は直角二等辺三角形)

大問3 Ⅱ(3) ② 解説2

C点Cが判明したら、直線を作るために必要な点Aの座標を求める。
求め方はAOC=AOB+OCB\triangle{AOC}=\triangle{AOB}+\triangle{OCB}を使う。
底辺を共通のOB=6辺OB=6とし、各高さをh1,h2h_{1}, h_{2}と置き、AOB+OCB=27\triangle{AOB}+\triangle{OCB} = 27に代入する。(C点Cが判明しているため、OCB\triangle{OCB}の高さを3としても良い。分かりやすさのため、ここでは後から代入している)

大問3 Ⅱ(3) ② 解説3

大問3 Ⅱ(3) ② 解説4

以上で、Aと点C点Aと点Cを求められたので、当初の①で言ったとおり、Aと点C点Aと点C'を通る直線y=ax+by=ax+bを求める。
最後に、その直線にy=0y=0を代入し、xx軸との交点Px座標交点Pのx座標を出して終了です。

大問3 Ⅱ(3) ② 解説5

当会では、長野県の高校入試を見据えて、小中学生を英数メインで指導しております。(高校生も英検準一級まで、および数学と物理を指導します)
ご興味がある方は、お問い合わせ下さい。