【大地の変化】#1 火山と火成岩
小須田
中学 1 年生の地学、火山と火成岩について学んでいきましょう
火山とは
- 溶岩
- マグマが噴出し、山の外に流れ出したモノ
- マグマ
- 岩が溶けてドロドロになったモノ(火山の下にある)
- 火山ガス
- ほとんどの成分が水蒸気と二酸化炭素の気体
- 火山灰
- 粒の大きさが 2mm 以下
- 火山弾
- 粒の大きさが 2mm より大きい
火山の形とねばり
- キラウエア火山(ハワイ)→ 楯状火山(たてじょうかざん)
- 粘り:小さい
- 噴火:穏やか(マグマがサラサラだから → 平たい形の山)
- 石:黒(土成分が多いから)
- 浅間山、富士山 → 成層火山
- 粘り:普通
- 噴火:普通
- 石:灰
- 昭和新山、雲仙普賢岳 → 溶岩ドーム
- 粘り:大きい
- 噴火:激しい
- 石:白(ガラス成分が多いから)
火山灰と鉱物
火山灰:噴火した際に飛び出してくるモノで大きさが 2mm 以下の個体
火山灰に含まれる小さな粒を鉱物と呼びます。
鉱物について
中学理科で覚える鉱石は以下の 7 種類です。
石英、長石、黒雲母、角閃石、輝石、カンラン石、磁鉄鉱
石英と長石は無色鉱物(色がついていない)になります。
皆さんは水晶を見たことがありますよね、あれは石英がとてもきれいな状態のモノです。
- 石英は、色んな方向に割れた形をしています。
- 長石は長方形のような形をしているので、長石と言います。見分けやすいですね。
残りは有色鉱物(色が黒や緑っぽい)になります。
特に、下 2 つを覚えておきましょう。
- 黒雲母はスライスのように薄く剥がれます。
- 磁鉄鉱はその名の通り、磁石にくっつきます。
鉱物を覚える語呂合わせ
ここで語呂合わせを紹介します。
「席に座れて超ラッキー!運もあって一攫千金、奇跡の感じ」です。
含まれた鉱物を書いてみると以下のようになります。
「席(石英)に座れて超(長石)ラッキー!運も(黒雲母)あって一攫千金(角閃石)、奇跡(輝石)の感(カンラン石)じ(磁鉄鉱)」
火山灰の観察手順
- 蒸発皿に火山灰を入れる
- 水を加え、指で軽く洗い、濁った水を流す
- 双眼実体顕微鏡やルーペで観察する
* 土や砂を取り除くために、にごりが無くなるまで洗います。
* ただの顕微鏡では厚みのあるものを観察できないので、立体的に対象物を観察できる双眼実体顕微鏡を使います。
火成岩の分類(火山岩と深成岩)
火成岩には 2 つの種類があります。
- 地上近く(山で出来る)→ 火山岩
- 地中深く(深いところで出来る)→ 深成岩
分類 | (か) 火山岩 | (しん) 深成岩 | 色 |
---|---|---|---|
特徴 | 斑状組織 | 等粒状組織 | |
種類 | (り)流紋岩 | (かん)花こう岩 | 白(ガラス成分が多め) |
(あ) 安山岩 | (せん)せん緑岩 | 灰 | |
(げ)玄武岩 | (はやい)はんれい岩 | 黒(土成分が多め) | |
冷やされ方 | 地上で急に | 地下でゆっくり | |
粒 | 斑晶:小さい | 大きい | |
粒のない部分 | 石基 | なし | |
火山岩と深成岩の語呂合わせ
「かりあげ新幹線速い」です。かりあげが何かは分かりません。
上の表にも、カッコで頭文字を入れています。
「か(火山岩)り(流紋岩)あ(安山岩)げ(玄武岩)新(深成岩)幹(花こう岩)線(せん緑岩)速い(はんれい岩)」
当時、中学生の私もこれで覚えました。
表で確認するとわかりますが、色味の変化も白 → 黒の順番になっています。
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